HARUKO SEKI - CONCERT PIANIST

HARUKO SEKI - CONCERT PIANIST

 

ピアニスト関治子 - Translation

ピアニスト 関 治子(せき・はるこ)/Haruko Seki

北海道釧路市生まれ、札幌市育ち。北海道大学文学部英文科を卒業後に渡英して英国王立音楽院修士課程を首席で卒業、ロンドン大大学院で演奏学および音楽学を修めたのち、ロンドンを拠点に欧州や日本各地で演奏活動を行いつつ英国最古の成人学校モーリー・カレッジで15年近くにわたり教鞭をとっている。2道内のピアノ愛好家と共にコンサートを創り上げる音楽の祭典「樂♪together」を、2017年より開催している。

<プロフィール(英文より和訳)>

関治子は音楽評論誌『Musical
Opinion』にて「音楽を通して聴衆とコミュニケーションをとる天性の力を備えたピアニスト」と評されており、英国の主要な音楽ホール、ウィグモアやフェアフィールドホール、サウスバンクをはじめ、欧州、アメリカ、アジアでも演奏を重ね、まさに世界を魅了している。

Haruko Seki, described by “Musical Opinion” as “a pianist with an
innate ability to communicate with her audience” has performed at many
major UK venues including St John's Smith Square, The South Bank,
Wigmore and Fairfield Halls.  Internationally she has performed in
Europe, America and the Far East - Her appeal is truly global!

演奏活動に功績のある者のみに贈られる英国王立音楽院のアソシエイト称号の保持者でもあり、ピアーズ・レーン氏、キャスロン・スターロック氏、クリストファー・エルトン氏の指導を得て、同大学院を最高位のパフォーマンス賞である「リサイタル・ディプロマ」を獲得して修了した。英国の高級紙『ザ・タイムズ』では演奏を評して「音色の美しさに浸り、穏やかな悦楽の世界へと誘われる」と述べている。

An Associate of the Royal Academy of Music, Haruko studied under the
auspices of Piers Lane, Kathron Sturrock and Christopher Elton,
completing her Master's and graduating with the Academy's highest
performance award, Recital Diploma.The Times  has referred to her
playing as being “bathed in tonal beauty..took one off into a world of
serene enchantment.”

演奏におけるインスピレーションは、音楽のみならず詩と音楽の交感からも豊かに得られており、それは、音楽への情熱に導かれて渡英する前に、はじめての学位を英文学で得ていることからも由来する。1997年の米国イリノイ州セント・チャールズ国際ピアノコンクール1位をはじめ、クロイドン・シンフォニー・ソロ奏者アワード、英国ブラントピアノコンクールなど、国内外のコンクールでも優秀な成績を修めている。

Her inspiration is derived from a cross fertilisation of poetry as
well as music, having obtained her first BA Degree in English
literature prior to coming to the UK to pursue her musical passion.
She has competed internationally, winning First Prize in the USA's St
Charles Illinois International Piano Competition in 1997, Croydon
Symphony Soloist Award, Brant Piano Competion ( UK)   among others.

コンサートピアニストとしての幅広いレパートリーには、30以上のピアノ協奏曲を含むほか、ソロ演奏では特に、これまであまり注目されていないサン・サーンスやウィリアム・オルウィン、シリル・スコットの作品などに光を当てている。

Haruko's broad repertoire as a Concerto Pianist encompasses over 20
concertos while amongst her solo repertoire she has taken a special
interest in neglected works by Saint-Saëns , William Alwyn and Cyril
Scott.

いまや人生の大半を英国で過ごしてきたため、英国と日本の「音楽の架け橋」としての役割を新たに見出しており、近年は英国やアイルランドの比較的無名の作曲的な作品を日本で紹介するプロジェクトを成功させた。2018年春に日本で『イノック・アーデン(アルフレッド・テニスン作詞/R
シュトラウス作曲』を英語と日本語で上演した際には高く評価され、その夏に4回にわたって再演された。

Having now spent much of her life in the UK, Haruko now sees
opportunity to act as a musical channel between the British Isles and
Japan and has recently completed a successful project in Japan
promoting the works of lesser known composers of Britain and Ireland.
This spring her performance of Enoch Arden in Japan both in English
and in Japanese ( Alfred, Lord Tennyson / R. Strauss ) was highly
acclaimed by critics and will be repeated 4 times this summer in
Japan.

近年のコンサートには、セント・ジョンズ・スミス・スクエアでのベートーヴェンピアノ協奏曲第5番「皇帝」をはじめとして、ハロウ & ライスリップ・フェスティバル、英国各地の音楽協会や音楽会での演奏があるほか、リンカンシャーにおけるラロのピアノ協奏曲、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、バッキングハム・サマー・フェスティバル、ハーロウ・サマー・フェスティバルなどへの出演が予定されている。

Recent performances include Beethoven Piano Concerto No 5 " Emperor "
at St. Johns' Smith Square, Harrow & Ruislip Festival , music
societies and soiree throughout Britain. Forthcoming engagements
include Lalo Piano Concerto and Rachmaninov Piano Concerto No 2 in
Lincolnshire, Buckingham Summer Festival, Harrow Summer Festival and
music societies in the UK.

関は2005年より、ロンドンの成人学校・専門学校Morley Collegeで教鞭をとっている。一クラス十数人の中級者のクラスからディプロマ レベルの上級クラスまでのクラスを受け持ち、個人レッスンはもとより、ワークショップ、公開レッスン形式と多様な教歴を持つ。年齢、人種、バックグラウンドも多種多様な学生をまとめ、チャリティーコンサートを開くなど、講師としても活躍している。近年、最もインスピレーショナルな講師として、Morley Collegeから表彰を受けた。今年末には、Morley College学生オーケストラとピアノ協奏曲を共演したり、作曲科の学生の作品を演奏するなど、講師以外の活動も活発に行っている。また、Morley Collegeの作曲家コースの学生と関のピアノ・サマーコース「樂TOGETHER」のコラボを開催、日英の橋掛けに努めている。